施策の検証、早期進展を ハンセン病で追悼式典

追悼式典で献花する、ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長=30日午前、厚労省

 国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病元患者らの追悼と名誉回復のための式典が30日、東京・霞が関の厚生労働省で開かれた。参列した違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(73)は「新型コロナウイルスでハンセン病問題の全てが足踏みしているが、患者は高齢化している」と述べ、国の施策の検証などを早期に進めるよう求めた。

 今年はハンセン病患者の強制隔離を違憲とした2001年の熊本地裁判決から20年の節目。式典は昨年に続き、新型コロナ感染拡大の影響で時期を延期し、規模も縮小して開催した。


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