検事自殺で公務災害申請 上司から叱責、広島

自殺した検事が知人に送ったラインのメッセージ(遺族提供、画像の一部をモザイク加工しています)

 広島地検公判部の男性検事=当時(29)=が2019年12月に自殺したことを受け、遺族が29日、地検に公務災害認定を申請した。男性は「上司から叱られた」と同僚に悩みを相談しており、遺族はパワハラや長時間労働を訴えるが、検察側は遺族に対し、原因は不明と説明している。

 男性の元同僚で昨年7月広島地検を退官した遺族代理人の橋詰悠佑弁護士は広島市内で記者会見を開き「在職中の検事の死亡事案が過去に複数件ある」と再発防止を求めた。遺族は「子どもの死の原因を明確にし、執務環境が改善されることを願っている」とのコメントを出した。


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