愛媛・西予で170回目伝統相撲 江戸時代から、住民同士が激突

愛媛県西予市で行われた「乙亥大相撲」=27日午前

 「のこった、のこった」。山あいの町に行司の声が響いた。愛媛県西予市野村町野村で江戸時代から続く「乙亥大相撲」が27日にあった。今年で170回目となり、地元の青年がまわし姿で土俵に上がった。普段は行政職員や酪農家、消防士として働き、体つきはさまざま。すくい投げや寄り切りなどプロさながらの技を決めると、住民ら約300人が拍手を送った。

 プロ力士とアマ選手との取組でも知られるが、新型コロナウイルス禍の影響で昨年に続き取りやめに。この日は住民3人のチームによる2部の地区対抗戦の他、勝ち抜き戦があった。

 1852年の大火災後、火災封じのために相撲をしたのが始まり。


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