CO2消火設備の安全強化へ 点検時の閉止、義務化検討

 二酸化炭素(CO2)を放出する消火設備による事故が相次いだのを受け、総務省消防庁は年内にも設備点検時の安全強化策をまとめる。消防法令を改正し、作業前に確実に元栓(閉止弁)を閉めるよう義務付ける方向で検討している。

 CO2消火設備は泡や水での消火に比べ施設の損傷が少ない利点があり、機械式立体駐車場やビルの電気室など、無人の密閉された空間に設置されている。しかし点検時の誤作動などでCO2を吸い込むと人体への危険が大きく、昨年12月に名古屋市、今年1月と4月には東京都で、作業員の死亡事故が起きた。

 消防庁は5月から有識者会議で対策を検討している。


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