コロナ飲み薬の効果、下方修正 米メルク、臨床試験

 【ワシントン共同】米製薬大手メルクは26日、新型コロナウイルス感染症の飲み薬「モルヌピラビル」が重症化や死亡を約50%抑えるとした臨床試験結果について、30%に下方修正した。10月の当初発表では患者約760人のデータを解析したが、今回は約1400人に増やしたという。

 米食品医薬品局(FDA)の外部有識者委員会は30日、下方修正後の試験結果を用い、緊急使用許可について検討する。資料によると、動物実験では大量投与した場合に胎児への悪影響が見られ、妊婦への投与をどうするかが焦点。骨や軟骨の形成異常も確認され、子どもは対象外になる見通しだ。


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