音響案内装置を不適切設置 JR東日本、11都県59駅で 視覚障害者転落の恐れも

視覚障害者に階段の位置を案内する音響装置が不適切な方向に設置されていた東京駅のホーム(左上の丸で囲った部分)(JR東日本提供、提供元が画像の一部を加工しています)

 JR東日本は26日、駅のホームで階段の位置を視覚障害者に案内する音響装置について、11都県の59駅で不適切な向きに設置していたと発表した。線路と直角の方向に音が流れ、視覚障害者が誤って線路に向かって歩き、転落する恐れがあった。「該当する装置は使用を停止し、順次適切な状態に是正する。ご心配を掛け、深くおわびする」としている。

 公共交通機関のバリアフリーに関する国土交通省のガイドラインでは、線路と平行な方向になるよう十分配慮するとされている。

 JR東によると、装置はホームから出口に通じる階段の開始部分の上に設置され、鳥の鳴き声を模した音などを流している。


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