みずほに金融庁が業務改善命令 障害頻発で、3首脳は来春退任

金融庁から業務改善命令を受け、記者会見で謝罪するみずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長(左)とみずほ銀行の藤原弘治頭取=26日夜、東京・丸の内

 金融庁は26日、システム障害が頻発したみずほ銀行と親会社みずほFGに、銀行法に基づく業務改善命令を出した。「決済システムに対する信頼性を損ねた。経営陣の責任は重大だ」と指摘、経営責任を明確にするよう求めた。みずほFGは26日、坂井辰史社長(62)やみずほ銀の藤原弘治頭取(60)が来年4月1日付で辞任する人事を発表。みずほFGの佐藤康博会長(69)も同日付で会長職を退き、6月下旬に取締役も退任する。一連の障害はグループ3首脳の退任に発展した。

 鈴木俊一財務相兼金融担当相は26日の記者会見で「強い危機意識を持って再発防止に万全を期してほしい」と求めた。


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