東京原油が大幅続落 1カ月半ぶり安値

 18日の東京商品取引所で中東産原油の先物が大幅続落し、指標価格の清算値(株価終値に相当)は1キロリットル当たり前日比1260円安の5万2760円を付け、1カ月半ぶりの安値となった。その後の夕方の夜間取引では、一時5万2200円台に下がり、今年の清算値の最高水準と比べ4500円超安くなった。

 原油市場では、米国と中国、日本の政府が協調し、それぞれ戦略石油備蓄の大量放出に踏み切って原油不足懸念を抑え込むとの予想が広がった。

 野村証券の大越龍文シニアエコノミストは「原油価格の下落傾向が一段と鮮明になるのは暖房用の石油需要が減る来年2月下旬以降だろう」と話した。


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