受験生の優先接種広がる 自治体「安心して本番臨んで」

さいたま市の会場で新型コロナウイルスワクチンを接種する中3の女子生徒=7日

 本格的な入試シーズン突入を前に、高校3年生や中学3年生への新型コロナウイルスワクチン接種を進める動きが広がっている。冬場に感染拡大の「第6波」の懸念がある中、安心して本番に臨めるよう自治体は優先枠を設定。リラックスできる雰囲気づくりといった工夫も凝らす。

 さいたま市では10〜11月、中3や中学受験を予定する小6を対象に実施。ワクチンは米ファイザー製だ。会場の壁紙を淡いオレンジ色にし、BGMにオルゴール曲を流して緊張感を和らげ、様子を見守るために小児科医が交代で待機する。市保健所の辻村邦雄次長は「せっかくの受験機会が奪われないようにしたい」と意気込む。


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