「内戦危機」と政変正当化 スーダン軍、安定強調

25日、スーダン・ハルツームで、軍のクーデターに抗議する人たち(AP=共同)

 【カイロ共同】軍がクーデターを起こしたスーダンの最高実力者ブルハン元統治評議会議長は26日、首都ハルツームの軍施設で記者会見し「国が内戦に向かう恐れがあった」と強調、政情安定のために軍の行動が必要だったと改めて正当化した。国際社会からの非難に対しては「軍事クーデターは起こしていない。(民政)移管への道を正したかった」と主張した。

 一方、スーダン情報省は26日、軍部隊が拘束していたハムドク首相が同日、解放されて自宅に戻ったと明らかにした。

 スーダンでは2019年に約30年続いたバシル政権が崩壊後、民政移管に向け軍と文民の共同統治を行っていた。


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