シラスウナギなど番号で取引管理 水産庁、密漁撲滅に向け

ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」(愛知県水産試験場提供)

 水産庁は21日までに、水産物の密漁撲滅に向け、番号を割り振って事業者間の取引を管理する新規制の対象について、ナマコとアワビ、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の3魚種にすると決めた。漁獲から消費者に至る流通履歴を透明化して違法操業や、それによる水産資源の減少を防ぐ狙い。

 ナマコとアワビは、新規制を定めた水産流通適正化法が施行される2022年12月に対象とするが、シラスウナギには経過期間を設け、25年12月から適用する方針だ。

 同法は昨年12月に成立。水産庁は当初、ナマコとアワビを想定していたが、同庁の検討会議が今年8月、シラスウナギを含める方針を示した。


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