病床確保で法改正検討へ 政府、強制力ある措置新設

政府の新型コロナ医療対策

 政府は28日、新型コロナウイルス感染症の医療提供体制強化に向け、法改正の検討に入った。緊急時にコロナ患者を受け入れる病床や、医師、看護師を迅速に確保できるよう、強制力のある新たな措置を設ける方向。流行「第5波」では病床が逼迫し、自宅療養者が急増。自宅で適切な医療を受けられずに死亡する患者が相次いだ反省を踏まえ、対策を強化する。

 政府は2月、感染症法を改正し、正当な理由なく病床確保などの協力要請を拒めば病院名を公表できるようにした。これまでに改正感染症法を活用した地域もあったが効果は限定的で、一定の強制力を持たせるべきだとの声が上がっていた。


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