再審無罪否定、県警本部長が謝罪 準備書面を訂正する考え

滋賀県議会で経緯を説明する県警の滝沢依子本部長(手前)=28日午前

 滋賀県東近江市の病院で2003年にあった患者死亡を巡り、再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(41)が国と県に損害賠償を求めた大津地裁での訴訟で、県警が無罪を否定する準備書面を作成した経緯を説明するため、滝沢依子本部長が28日、県議会の本会議に出席した。「書面の表現に不十分な点があり、西山さんや関係者の心情を害した。おわび申し上げる」と謝罪した。

 その上で、書面を訂正する考えを示した。西山さん本人に対し直接謝罪することは「係争中」を理由に否定した。

 県警は「患者を心肺停止に陥らせたのは原告(西山さん)」として捜査に違法性はないとする書面を作成した。


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