線路点検作業車を電動化 JR東海、環境負荷低減で

JR東海が電動化して紀勢線に試験導入した「軌道自動自転車」(JR東海提供)

 JR東海は27日までに担当者を乗せて線路の安全確認のために走行する作業車「軌道自動自転車」を電動化し、紀勢線に1台試験導入した。従来型はガソリンエンジンで走行していたが、排ガスを出さないモーターによる電動式に切り替えることで環境負荷の低減を図る。

 JR東海の在来線部門は207台の軌道自動自転車を保有しており、全て電動化すれば、年間の二酸化炭素(CO2)排出量を3・4トン削減できるという。

 7月に導入した新たな作業車はバッテリーの電気でモーターを回す。ブレーキ時に車輪が回る力を利用して発電する回生ブレーキを採用し、走行距離を伸ばした。


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