犬山城と城下町分ける外堀確認 幅17メートル超

犬山城周辺の発掘調査で見つかった、城と城下町を分けていたとみられる大規模な外堀の跡=24日、愛知県犬山市(同市提供)

 愛知県犬山市は27日、国宝犬山城周辺の発掘調査で、城と城下町を分けていたとみられる大規模な外堀の跡が良好な状態で見つかったと発表した。幅17・5メートル、深さ6・5メートル以上ある大掛かりなものだったことが判明。市の担当者は「しっかりした堀で、高い防御力を備えていたことがうかがわれる貴重な発見だ」と話している。

 調査は天守から約400メートル南側の、城の正門に当たる大手門があったとされる付近で実施。見つかった堀跡は、斜面が石垣でできていないことなどから、水の入っていない「空堀」とみられる。


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