フグの季節到来、下関で初競り 飲食店の需要減り安値に

「袋競り」でフグを競り落とす仲買人ら=27日未明、山口県下関市

 冬の味覚、フグの季節到来を告げる「初競り」が27日未明、日本有数のフグ取扱高を誇る山口県下関市の南風泊仮設市場であり、天然と養殖のトラフグ計約2・2トンが競り落とされた。1キロ当たりの最高値は昨年を2千円下回る1万8千円。主な出荷先の関東や関西が緊急事態宣言下にあり、飲食店の需要が減ったことで全体的に安値となった。

 午前3時20分ごろ、競り人と仲買人が筒状の黒い袋の中で指を握り合って値段を決める「袋競り」で取引が行われ、約15分で全てのフグが競り落とされた。

 南風泊市場は日本唯一のフグ専門市場。


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