職員の暴力で入所者骨折、隠蔽か 神奈川県立の障害者施設

中井やまゆり園で2019年7月に鎖骨を折った入所者の「事故報告書」

 一部の入所者をほぼ終日、施錠した個室に閉じ込めている実態が明らかになった神奈川県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」(同県中井町)で、2年前に職員が入所者に暴力を振るって骨折させたのに、事故として隠蔽した疑いのあることが26日、複数の職員への取材で分かった。

 同園は「事実関係を確認したい」としている。

 職員らによると、19年7月、施設内の床に横になっていた男性入所者に対し、男性職員が「邪魔だ」と言って洗濯物などを運ぶカートを肩に強くぶつけた。入所者が後日、診察を受けると鎖骨が折れていた。

 その様子を目撃した職員もいたが、園は事故扱いにして処理したという。


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