4候補、任命拒否の撤回明言せず 学術会議問題、総裁選の論戦低調

 日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否してから間もなく1年になる。学術会議側は速やかな任命を求めているが、次の首相を事実上決める自民党総裁選では討論会の主要な議題に上らず、論戦は低調だ。共同通信の取材に、立候補した4氏はいずれも拒否撤回を明言しなかった。

 18日に開かれた日本記者クラブ主催の公開討論会。年金制度や原発などを巡り2時間以上にわたる論戦が繰り広げられたが、学術会議に関する発言は主催者側の質問に対する岸田文雄前政調会長の短い回答のみだった。各候補の記者会見や他の討論会でもほとんど触れられていない。


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