奄美大島、希少な花見頃 盗掘・草刈りで分布減少

鹿児島県の奄美大島で見頃を迎えたダイサギソウ=22日

 鹿児島県の奄美大島で、絶滅の恐れがあるツルウリクサとダイサギソウの花が見頃を迎えた。森林の縁に生え、盗掘や草刈りの影響で、島内の分布地は減っているという。見頃は10月上旬まで。

 ツルウリクサは地面をはうように広がり、葉よりも大きい紫色のラッパ状の花をつける。ダイサギソウはランの一種で、花をサギの飛ぶ姿に見立てて名付けられた。

 奄美市の写真家原千代子さん(66)によると、どちらも自然に任せると他の植物に覆われて成長できなくなるため、人間が生育環境を整える必要がある。


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