日米豪印で半導体供給網を強化へ 中国にらみ経済安保協力

23日、米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した菅首相(右から2人目)

 【ワシントン共同】日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国首脳は日本時間25日未明、ワシントンで初の直接会合を開く。半導体のサプライチェーン(供給網)強化で一致するほか、途上国へのインフラ整備拡大を協議し、台頭する中国をにらんだ経済安全保障協力を進める。4カ国協力を宇宙空間にも広げ、新たな作業部会設置で合意する。

 菅義偉首相は、先端技術で日米豪印が優位を維持する必要性を強調。半導体や重要鉱物資源の対中国依存を低減させると訴える構えだ。2030年までの「宇宙強国」確立を目指す中国に協力強化で対抗し、宇宙空間での国際ルールづくりを主導する狙いがある。


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