ダルク35周年でシンポジウム 創設者「この歩み続けてほしい」

ダルクの創設35周年を記念して開かれたシンポジウム。左端は創設者の近藤恒夫さん=24日午後、東京都中野区

 薬物依存者の回復を支援する民間施設「DARC(ダルク)」の創設35周年を祝うシンポジウムが24日、東京都中野区で開かれた。創設者の近藤恒夫さん(80)は「何もないところから始め、よくここまでやってこられた。この歩みを続けていってほしい」と話した。

 ダルクは1985年、薬物依存経験のあった近藤さんが東京に設立。現在は全国に60カ所、80の施設がある。当事者同士のグループセラピーが回復プログラムの中心で、法務省も矯正施設の薬物離脱指導で取り入れている。

 元保護観察官の荒木龍彦さんは「薬物依存症に効果的なのは刑罰より治療だという考えを広めた」と功績をたたえた。


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