高専生いじめ自殺、9人に戒告 母親「確実に指導してほしい」

大島商船高等専門学校=2020年、山口県周防大島町

 山口県の大島商船高等専門学校で2016年に男子学生=当時(15)=が自殺したのは、クラスメートのいじめが原因と再調査委員会が結論付けたことを受け、高専が加害者を戒告処分にすると学生の母親に伝えていたことが24日、分かった。高専によると対象は今月卒業の9人で、卒業後も指導し、謝罪については母親に改めて連絡する。

 母親が19日付の書面で退学や停学の処分を申し入れていた。母親は取材に「人を死に追いやった行為が戒告では不十分だが、一定の意味はある。これまで何の謝罪もない学生らに対し、学校は反省させるよう確実に指導してほしい」と話した。


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