2021年9月23日 17:02 | 無料公開
対局を中断し、金属探知機を使った抜き打ちの所持品検査を受ける棋士(右)=23日午後、東京都千代田区の日本棋院
囲碁の日本棋院は23日、スマートフォンなど電子機器によるAI(人工知能)の不正使用を防ぐため、対局中、抜き打ちの所持品検査を始めた。既に対局時は電子機器のロッカー等での保管や、対局場からの外出禁止が求められていたが、対策が強化された。
検査は対局を中断して行われ、金属探知機を使用しズボンのポケットやかばんなどをチェック。通信機能を持つ電子機器の所持が判明した場合は、対局は反則負けとなる。今回は16人の棋士が検査を受け、所持は見つからなかった。
棋戦運営を担当する常務理事の青木喜久代八段(53)は「時代の流れに合わせて対策を立てていきたい」と話した。