PCB処理、最大2年延長 全国5カ所、環境省方針

北九州市役所を訪問し、北橋健治市長(左)に要請文を手渡した小泉環境相=22日午後

 環境省は22日、人体に有害な高濃度のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む廃棄物を巡り、全国5カ所の施設で進めている処理の完了時期を最大2年先延ばしする方針を発表した。企業などの保管分が新たに見つかり、処理量が見込みより増えたため。

 見直し後の完了時期は、北海道室蘭市が2026年3月末まで、他の都市は24年3月末まで。現行は、室蘭市が24年3月末、東京都江東区と愛知県豊田市が23年3月末、大阪市と北九州市が22年3月末だった。環境省は22日までに延長方針を伝えており、各自治体の理解を求める。


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