きりたんぽ作り、シーズン到来 秋田、地元の新米で

秋田市の老舗料亭「浜乃家」で披露されたきりたんぽ作り=21日午前

 秋田県で郷土料理のきりたんぽ作りがシーズンを迎えている。秋田市の老舗料亭「浜乃家」で21日、地元の新米を秋田杉の棒に丁寧に巻き付けて手作りする様子が披露された。

 米粒の食感が残るように、粘り気の少ないササニシキを使用。はちまき姿の男性が炊きたての米をきねと臼でつき、手ぬぐいを頭にかぶったおかみと仲居が作ったきりたんぽをいろりであぶると、香ばしい香りが漂った。

 浜乃家では、きりたんぽと地元産の野菜などを詰め合わせた鍋のセットを通信販売している。竹島知憲社長によると、コロナ禍の巣ごもり需要を受け昨年の出荷数は伸びた一方、料亭への客足は遠のいたままという。


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