あいりん地区、日雇い求人3割減 コロナ拡大影響、大阪・西成

公益財団法人「西成労働福祉センター」=大阪市西成区

 日本最大級の日雇い労働者の街、大阪市西成区の「あいりん地区」にある西成労働福祉センターが仲介した建設現場などの日雇い仕事の求人数が、新型コロナの感染が拡大した2020年度は17万1399人で、19年度の25万361人から約3割減ったことが20日、センターへの取材で分かった。収入が途絶えた高齢者もいる。

 21年度も低水準で、センターは大阪府外が現場になる仕事の求人が減少したまま戻っていないと分析。感染者が多い府内から労働者が移動することへの懸念が雇い手側にあるとみられる。

 センターの担当者は「コロナで仕事を失った若者からの相談は増えた」と指摘した。


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