香港、「選挙委員会」選挙を実施 「愛国統治」へ新制度始動

19日、香港の選挙委員会選挙の投票所前に立つ警備員(ロイター=共同)

 【香港共同】香港政府トップの行政長官や立法会(議会)議員の一部を選ぶ「選挙委員会」(定数1500)の委員選挙が19日行われた。政治の舞台から民主派を排除する「愛国者による香港統治」の原則に基づき、中国主導で今年5月に導入された新選挙制度下で初の選挙。

 立候補者が「愛国者」かどうかの事前審査があり、立候補者のほぼ全員が親中派で、無投票当選が多くを占める「お手盛り」選挙となった。国営通信新華社は18日配信の記事で「香港を混乱させる反中分子を排除」する「良いスタートを切った」と強調した。


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