G20農相会合が共同宣言 食料安定供給の重要性確認

イタリア・フィレンツェで開かれたG20農相会合で発言する野上農相(農水省提供)

 農林水産省は19日、イタリア・フィレンツェで17〜18日に開かれた20カ国・地域(G20)農相会合で、食料の安定供給に向けた共同宣言を採択したと発表した。世界の人口が増加する中、生産性の向上と環境負荷の軽減を両立する持続可能な食料システムの重要性を確認。農業分野でのデジタル技術の活用を促進することで一致した。

 共同宣言は、世界人口の4分の1が食料不安に直面しており、新型コロナウイルス禍でより深刻になったと指摘。国・地域それぞれの文化や消費形態に適した食料システムを構築し、農業従事者が十分な収入を得て公正な利益を受け取れるよう配慮する必要があるとした。


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