米英豪、新たな安全保障の枠組み インド太平洋で中国にらみ

米ホワイトハウスで話すバイデン大統領。右の画面はジョンソン英首相。左の画面はオーストラリアのモリソン首相=15日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米国、英国、オーストラリアの3カ国首脳は米東部時間15日、インド太平洋地域の平和と安定を維持するために新たな安全保障の枠組みを構築すると発表した。非核兵器保有国としては異例となるオーストラリアの原子力潜水艦配備に向け、米英が1年半かけて協力する。中国をにらんだ動きとみられ、バイデン米大統領は演説で「急速に増大する脅威に対し最新の防衛能力を確保するためだ」と強調した。

 米政権は「唯一の競争相手」とする中国を念頭に日米豪印の枠組み「クアッド」を強化、24日に首都ワシントンで初の対面の首脳会合を開く。米英豪の枠組みは「AUKUS」と命名した。


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