山田康之氏が死去 奈良先端大元学長

2012年11月、文化勲章の親授式を終え、笑顔を見せる山田康之氏(左)と山中伸弥京都大教授=宮殿・東庭

 植物バイオテクノロジーの開拓者として業績を残した奈良先端科学技術大学院大元学長で、京都大名誉教授の山田康之(やまだ・やすゆき)氏が8月15日、死去した。89歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。弔問や弔電、献花は辞退している。

 いち早く高等植物の細胞培養の重要性に着目し、イネの培養細胞から個体の再生に成功。植物分子細胞生物学をリードした。1999年に文化功労者。2012年には文化勲章を受章した。

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授は、山田氏の学長時代に奈良先端科学技術大学院大に着任した。


  • LINEで送る