紀伊半島豪雨から10年 奈良・十津川村で水害慰霊祭

紀伊半島豪雨から10年を迎えるのを前に、水害慰霊祭で式辞を述べる奈良県十津川村の小山手修造村長=20日午前

 和歌山、奈良、三重の3県で死者・行方不明者が88人に上った2011年9月の紀伊半島豪雨から10年を迎えるのを前に、村民7人が死亡、6人が行方不明となった奈良県十津川村で20日、水害慰霊祭が行われた。

 午前10時、村の植物公園内にある慰霊碑の前に、豪雨の犠牲者の遺族や村の関係者ら約30人が集まり、黙とうをささげ献花した。新型コロナウイルス感染拡大で、規模を縮小して実施した。

 十津川村は奈良県南部の山あいにあり、人口約3100人。慰霊祭は、多数の犠牲者が出た1889(明治22)年8月の大水害の時期に行われ、11年の紀伊半島豪雨の犠牲者らも追悼している。


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