「切なる願い」核禁止条約批准を 被爆者団体、首相に迫る

被爆者7団体の代表らと面会する菅首相(左手前から3人目)ら=6日午前、広島市

 広島の被爆者7団体の代表らは6日、広島市内のホテルで菅義偉首相と面会し、核兵器禁止条約の批准を求め「一同の切なる願いです」と迫った。菅首相は「立場の違う国々の橋渡しに努めたい」と述べた。

 広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の佐久間邦彦理事長(76)は広島原爆による「黒い雨」訴訟の広島高裁判決確定に触れ、原告以外も含めた早期救済を要請した。

 もう一つの県被団協の箕牧智之理事長代行(79)は原爆で親を失った孤児への弔意を具体的な形で表すよう求めた。他に各団体から在外被爆者や被爆2世・3世への援護施策の充実を求める意見が出た。


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