村田製作所の情報を不正持ち出し 再委託先の中国企業社員

 村田製作所は5日、同社従業員や取引先企業の情報約7万件が不正に持ち出されたと発表した。同社の会計システム更新に当たり、データ管理を再委託された中国企業の社員が情報を許可なくダウンロードした上で、外部クラウドサービスの個人アカウントに送信していた。第三者が情報を引き出したり、悪用したりする被害は確認されていないという。

 システム更新は、村田から委託を受けた日本IBMが中国企業に再委託。データには取引先企業の電話番号や銀行口座など約3万1千件と、村田の従業員の個人情報約4万2千件が含まれていた。中国企業の社内監視システムが6月末に異常を検知して発覚した。


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