五輪、アイヌ民族が華麗な舞披露 札幌の競歩会場で

アイヌの伝統舞踊を披露する北海道在住のアイヌ民族の人ら=5日午後、札幌市

 東京五輪の男子20キロ競歩が行われるのに先立ち、会場の札幌市で5日、北海道在住のアイヌ民族ら約80人が伝統舞踊を披露した。多様性や共生社会をテーマにした華麗な舞で、国内外にアイヌ文化をアピールした。

 発着点となる大通公園で、踊り手たちはアイヌ文様があしらわれた衣装をまとい、道内各地に伝わる踊りや歌など計15の演目を実施。ツルを模したり、弓を射たりするような姿勢の踊りなどで北海道の自然や民族の伝統を表現した。

 舞踊に参加した札幌市の藤岡千代美さん(51)は「このような機会が得られて光栄。アイヌを世界の人々に知ってもらう、きっかけになれば」と語った。


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