6日広島原爆投下から76年 核禁止条約発効後初 平和記念式典に86カ国

広島市の原爆ドーム。6日に被爆から76年の「原爆の日」となる=4日午後

 広島は6日、米軍による原爆投下から76年、核兵器禁止条約が発効してから最初の「原爆の日」を迎える。広島市の平和記念公園で営まれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)には、米英仏ロ、インド、パキスタン、イスラエルの核保有国を含む86カ国と欧州連合(EU)の駐日大使らが参列する見通し。

 松井一実市長は式典で読み上げる平和宣言で、日本政府に条約の批准と、原爆による「黒い雨」被害者の早期救済を訴える。被爆者の言葉を引用し、各国にも条約への支持を求める。核抑止論に立つ国々の政策を転換させるため、被爆の実相を伝え広める活動を続けることを誓う。


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