日立、鉄道信号事業を買収 仏企業から価値2千億円超

日立製作所本社が入るビル=東京都千代田区丸の内

 日立製作所は4日、フランスの重工メーカー、タレスから鉄道信号関連事業を買収すると発表した。事業価値は約2150億円で、買収価格は今後詰める。買収の完了は2022年度後半を予定。事業をグローバルに拡大させ、鉄道分野で日立と競合するフランス・アルストムやドイツ・シーメンスに対抗する。

 タレスの鉄道信号関連事業は幹線鉄道や都市鉄道向けの信号システムのほか、料金収受システムなどで構成され、20年の売上高は約2千億円だった。オンラインで記者会見したアリステア・ドーマー執行役副社長は「中核ビジネスをデジタル化させる日立の戦略に合致している」と述べた。


  • LINEで送る