レムデシビルの保険適用承認 コロナ治療、患者負担なし

新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」(ロイター=共同)

 中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)は4日、新型コロナウイルス感染症の国内初の治療薬として特例承認された抗ウイルス薬「レムデシビル」の保険適用を承認した。新型コロナは保険適用後もこれまでと同様に、治療費の患者負担は生じない。

 レムデシビルは点滴薬で、中等症と重症の患者が対象。1瓶(100ミリグラム)の薬価は約6万3千円で、対象患者は本年度約4万3千人、販売額は181億円と予測されている。保険適用は12日から。

 昨年5月に特例承認されたが、供給量が限定的だったため、国が買い上げて医療機関に配っていた。今後は通常の医薬品と同様に流通される。


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