棄権のバイルス復帰に温かい拍手 女子平均台で連続銅、安堵の表情

女子種目別平均台決勝 演技するシモーン・バイルス=有明体操競技場(クロスフィルター使用)

 東京五輪の体操女子で精神的ストレスを理由に個人総合決勝などを棄権したシモーン・バイルス(24)=米国=が3日、種目別決勝の平均台で2大会連続の銅メダルを獲得した。スポーツ心理学者のカウンセリングを2度受診して復帰を果たし「心と体の健康がどんなメダルよりも大切。もう一度出場できた自分を誇りに思う」と柔らかな笑みを浮かべた。

 「自分のために演技した」という約1分間。演技を終えると、競い合った選手と抱き合い、観客席に投げキスで応えた。

 SNSでの誹謗中傷や新型コロナ禍でアスリートの心の健康に焦点が当たる中、勝負の場に戻ってきたスター選手に温かい拍手が送られた。


  • LINEで送る