熱海土石流1カ月、犠牲者悼む 5人不明、生活再建へ本腰

大規模土石流で戻ることができない自宅を規制線の外から撮影する人=3日午前、静岡県熱海市

 静岡県熱海市の大規模土石流は3日、発生から1カ月となった。市は、土石流が起きた時刻に合わせて午前10時28分にサイレンを鳴らし、災害対策本部の職員約20人や住民、ボランティアらが犠牲者を悼んだ。川勝平太知事と斉藤栄市長は、被害が甚大だった伊豆山地区で黙とう。知事は「行方不明者の一日も早い発見と被災者支援に全力を尽くす」と述べた。22人が死亡し、なお5人が行方不明。警察や消防は3日も捜索を続けた。

 住民の中には、起点での不適切な盛り土が被害を拡大させた「人災」の可能性があるとして、県や市、土地の所有者を相手取った損害賠償請求訴訟を検討する動きも出ている。


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