ミャンマー特使、人選で持ち越し ASEAN、求心力低下の恐れ

 【シンガポール、バンコク共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は2日にオンライン形式で開いた外相会議で、国軍が実権を掌握したミャンマーへの特使の人選で合意できず、3日以降に決定を持ち越した。ASEANは協議を続け、域外国を交えた東アジアサミットなどの会議が続く6日ごろをめどに特使を決めたい考え。

 ミャンマー軍政は暫定政府に衣替えして権力奪取の既成事実化を図っている。ASEANは影響力を行使できておらず、地域共同体としての求心力が低下する恐れがある。

 インドネシアのルトノ外相は記者会見で「即時に特使任命に関するASEANの提案受け入れを望む」と強調した。


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