人出減らず「宣言慣れ」 期待できない効果

新型コロナウイルスの感染状況の深刻さを表すため赤く点灯された大阪・通天閣=2日午後7時32分

 新型コロナウイルスの感染者急増を受け、首都圏3県と大阪府に2日、新たに緊急事態宣言が出された。東京都と沖縄県は期間が延長されたが、都内では繁華街の人出が依然減っていない。「宣言慣れ」を口にする若者もみられ、大きな効果は期待できそうもない。

 大阪のシンボル、通天閣がある大阪市浪速区の繁華街「新世界」。宣言中の休業を知らせる張り紙とともにシャッターを閉める飲食店が目立った。

 東京・渋谷のスクランブル交差点では、多くの人が行き交った。ハチ公前で待ち合わせをしていた男子大学生(22)は「やっぱり渋谷は人が多い。宣言は知っているけど、もう慣れた」と笑顔を見せた。


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