大手銀行、純利益2・1倍 4〜6月、貸し倒れ費用減

 三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行5グループの2021年4〜6月期連結決算が2日出そろった。純利益の合計は前年同期比約2・1倍の9218億円で、第1四半期として2年ぶりの増益だった。製造業を中心とした取引先の業績回復で、融資の貸し倒れに備えて積み立てておく「与信関係費用」が減ったことが主因だ。

 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大には歯止めがかかっておらず、サービス業などの業績は振るわない。大手銀行の増益基調が今後も続くかどうかは見通せない。

 与信関係費用の合計は215億円で、前年同期の3167億円から急減した。


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