残土の追跡システムを実証 国交省、不正処分防止へ

 国土交通省は、建設工事に伴う残土について、発生場所から最終処分先までを一元的に追跡可能にする「トレーサビリティーシステム」の実証を進めている。静岡県熱海市の土石流では建設残土の盛り土が崩壊、業者による不適切な処分の可能性も指摘されている。システムが悪質な行為の抑止になると期待される。

 残土の量や土質のデータ、搬出入の時刻などをICカードで管理する。残土の搬出元と受け入れ先が、トラック運転手がかざすカードをスマートフォンで読み取り記録する仕組み。発注元や工事関係者らで共有する。まずは国発注の工事で課題を検証し、利用拡大の方策を探る。


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