決勝の作戦は「トノサマガエル」 五輪ボクシングの入江

ボクシング女子フェザー級準決勝でイタリア選手(手前)と対戦するネスティー・ペテシオ。決勝で入江聖奈と対戦する=31日、両国国技館(AP=共同)

 東京五輪ボクシングの入江が決勝で対戦する29歳のペテシオはカウンターの左ストレートが得意なファイターだ。入江によると過去2勝1敗。直近の対戦だった昨年3月のアジア・オセアニア予選ではフットワークを駆使して攻略した。ただ今大会のペテシオは動きに切れがあり好調で「決勝まで行くのは家族の夢だった。フィリピンの方々が支えてくれている」と燃えている。

 入江を指導する日本連盟の伊田武志女子強化委員長は決勝の作戦を「詰め将棋をするトノサマガエル」と表現。丁寧な攻めが鍵になりそうで「一手一手詰めていけば、いけると思う。詰めていって殿様になる」と話した。


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