国民4割が1回接種 ワクチン、高齢者7割完了 若い世代への拡大課題 目標到達も感染抑止ならず

新型コロナウイルスワクチン接種の準備作業

 国民の4割弱が少なくとも1回目の新型コロナワクチンを打ったことが31日、政府集計で分かった。先行して接種が進む65歳以上の高齢者では7割超が2回目接種を完了した。高齢の感染者や入院患者の割合が減るなど接種の効果が出始めているものの、過去最大級の感染拡大が起きており、若い世代への速やかな接種が喫緊の課題となる。

 菅義偉首相は8日の会見で「海外の例を見てもワクチンを1回接種した人が人口の4割に達したら感染者の減少傾向が明確になる」として月内の達成を目指す意向を示していた。目標にほぼ到達したが、デルタ株の影響で感染は急拡大しており、感染抑止はできなかった。


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