台湾、蔡総統が民主主義進展誓う 李登輝氏死去1年で墓参

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は李登輝元総統の死去から1年の30日、新北市にある李氏の墓に献花し、台湾の民主主義を一層深化させると誓った。総統府の直属機関、国史館は台湾の民主化の歩みを紹介する展覧会「李登輝と台湾民主元年」の開幕式を行った。

 蔡氏は開幕式のあいさつで「台湾の民主は成熟期にある。国際社会と民主主義の経験を共有するとともに、民主主義を守る最前線にしっかりと立ち続ける」と述べた。

 李氏は1988年に台湾初の本省人(台湾出身者)総統に就任し、96年の総統直接選挙実施など民主化を推進した。昨年7月30日に多臓器不全のため97歳で死去した。


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