住友ゴム、港湾用製品で検査不正 タイヤ出荷でも

 住友ゴム工業は30日、加古川工場(兵庫県加古川市)で、接岸する船舶の衝撃を吸収する港湾岸壁用ゴム材の一部で検査不正が判明したと発表した。圧縮性能の試験で国際航路協会が定めた指針と異なる方法で実施したり、数値を偽装したりしていた。不正は1990年代前半から続いていた可能性がある。南アフリカ子会社が顧客と取り決めた仕様と異なる新車向けタイヤを出荷していたことも公表した。

 いずれも社内検証の結果、安全性に問題はないと説明している。住友ゴムは「品質管理体制を強化し、徹底した体質改善と意識改革を行う」と謝罪した。


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