大手賃上げ率、8年ぶり低水準 平均1・84%、鈍化は3年連続

 経団連が30日発表した2021年春闘の最終集計によると、定期昇給やベースアップ(ベア)を含む大手企業の月給の賃上げ率は平均1・84%となった。1・83%だった13年以来の低水準で、8年ぶりに2%を割り込んだ。前年比は0・28ポイントの下落で、伸び率の鈍化は3年連続。回答額は972円減の6124円だった。

 経団連の担当者は「新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明なため、ベアが難しく定期昇給のみの実施という対応が見られた」と説明している。

 業種別では、製造業の賃上げ率が1・87%で妥結額は6153円、非製造業が1・68%で5959円だった。


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