辺野古サンゴの移植開始 沖縄防衛局、工事加速へ

記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=29日午後、県庁

 防衛省沖縄防衛局は29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古の埋め立て予定海域のサンゴ移植を始めた。防衛局から連絡を受けた県が明らかにした。県が28日に許可したのを受けた対応。防衛局によると、移植完了まで約11カ月を見込んでいる。移植を進めることで、移設工事を加速する狙いがあるとみられる。

 玉城デニー知事は29日の記者会見で、水温が高い時期の作業との認識を示し「強く抗議せざるを得ない」と指摘。県への事前連絡がなかったとして「非常に遺憾だ」と話し、条件を守るよう求める行政指導も念頭にあると明らかにした。


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