「救急搬送困難事案」が大幅増 コロナ疑いは1・6倍

 総務省消防庁は27日、患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、19〜25日の1週間に全国52の消防で2202件あったと発表した。前週より43%多く、3週連続の増加。このうち37度以上の発熱や呼吸困難などの症状があり、新型コロナウイルス感染が疑われる事案は698件で、前週の1・6倍と大幅に増えた。

 東京、大阪、横浜、札幌などの地域が目立って増加しており、新型コロナの感染再拡大による病床逼迫などの影響とみられる。1週間の件数が2千件を超えるのは今年5月3〜9日以来。

 地域別では、東京消防庁が1121件と最多で、前週から34%増だった。


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